熊本・阿蘇山 土地の浄化と先人たちの供養

 今回も日帰りにて、大切な任務を授かり遣わせていただきました。

 神様のお示し通り、巡る時期や順序、そして「何をどう行うか」を事前に細かく伺った上での出発です。

何度経験しても、観光ではなく「仕事」として独り任務をこなせるかという不安は尽きません。感覚で生きるタイプゆえに地図は苦手で、運転も緊張の連続。

ですが、「私は器(体)をお貸しするだけ。行けば何とかなる」という神様への絶対的な信頼が、私の背中を押してくれます。

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【阿蘇神社】身を清め、神の後押しをいただく

まずは、日々の穢れや邪気を祓う「禊ぎ(みそぎ)」のため、阿蘇神社を訪れました。

こちらには、健磐龍命(タケイワタツノミコト)や阿蘇都媛命(アソツヒメノミコト)をはじめとする計13柱の神々が鎮座されています。

事前に「本殿左手の境内社にも伺うように」との導きがあり参拝したところ、そこには大国主命猿田彦命が祀られていました。この二柱は私にとって非常に縁の深い、魂の基盤ともいえる神様方です。

不安に揺れていた心を見透かしたかのように、強く温かな安心感で包んでくださいました。

私の「やる気スイッチ」をいつも鮮やかに押してくださる神様のご配慮に…感心し感謝するばかりです。

【西厳殿寺】歴史の荒波と、受け継がれる祈り

次に向かったのは、古くから修験の地として栄えた西厳殿寺(さいがんでんじ)です。

かつてこの一帯には「36坊52庵」もの寺院が立ち並んでいたそうですが、明治の神仏分離令や修験道禁止令を経て、現在はここ西厳殿寺のみが残っています。

平成13年の本堂全焼があり、今は礎石がその歴史を静かに物語っています。

  • 天台宗:薬師如来
  • 本尊:十一面観音(現在は他所とのこと)
  • 本堂:阿弥陀如来を主尊とし、観音菩薩や大黒天などを祀る

有り難いことに堂内へ上げていただき、読経とともに感謝を伝え、本日の阿蘇山詣での無事を祈願いたしました。

お寺の方から伺う歴史のお話は深く、護摩木の奉納を通して、先人たちの祈りに想いを馳せるひと時となりました。

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【阿蘇山】火の神への鎮火祈願と、共生の覚悟

続いて、ご神体である阿蘇山へ参ります。

火口から煙が上がっているのが分かります。

阿蘇神社「上社」が位置するこの山は、富士山との繋がりや龍神伝説が残る聖地。

活火山であるこの地は、まさに「火の神」そのものです。

富士山の湧水をお供えし、人々が神に自然に対して犯した過ちを謝罪し、謹んで鎮火の祈りを捧げました。

目の前に広がる圧倒的な大自然。

…人間は自然には到底かないません。

人間が自然を支配したり扱う立場ではなく、また守るというおこがましい立場でもない。
私たちは、ただ、動植物と同じ「地球に生かされている一種」に過ぎないのです。

奥の院では、十一面観音や不動明王、馬頭観音といった仏様が祀られ、古来より多くの修験者がこの地を守ってきました。

言い伝えによれば、火口には地獄があり、その亡者や鬼たちを十一面観音菩薩が鎮めたとのこと。

また、水の神・健磐龍命の化身である「龍」が現れたといいます。

中岳火口付近に本来、36坊52庵がありました。それを供養する塔です。

多くの僧侶や修験者たちが阿蘇の鎮火を神に祈ったり、修行や生活をしていた場所になります。

山上は『古坊中』、麓は『麓坊中』と呼んでいます。

荒ぶる火を水が鎮める——そこには、人々の祈りや信仰が大きく関わっています。

信心(神心)と感謝と火と水の調和の上に、今の私たちの暮らしがあるのです。

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結びに:今を生きる、私たちの光

SNSの普及や景気の影響もあり、今や阿蘇山は世界各国から容易に多くの観光客が訪れる賑やかな場所となりました。 

しかし、忘れてはならないことがあります。

本来、この地は厳粛な気持ちで「平和と感謝」を神仏、そして大自然そのものに捧げるための聖地です。

私たち日本人がまず手本となり、マナーを守り、入って良い場所・いけない場所をしっかりとわきまえること。

そして、厳かでありながらも心から楽しみつつ、「平和と感謝」を祈願する姿勢を持つこと。その積み重ねが、この聖地を守ることにも繋がるのだと強く感じます。

多くの先人たちが命を懸けて火山を鎮め、祈りをつないでくれたからこそ、今日の景色があります。

すべての導きに、心からの感謝を込めて。

  感謝  

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清月 ちゃーこ
清月 ちゃーこ